下堂園オンラインストア

鹿児島茶専門店<下堂園>のオンラインストアです。鹿児島伝統の深蒸し茶をはじめ、素材の味を活かしたブレンドティーや人気の緑茶チョコレートなどをご紹介しております。老舗の技を活かした新しいお茶のスタイルを世界に向けて発信してまいります。

包みのモノ語り
贈り物を手渡されたり、郵送で届けられ梱包を開けた際にまず目に触れるのは、箱の中身の茶器ではなく包まれた外顔の顔立ちです。どんなに茶器やお茶に含蓄があったとしても、それを収める箱の包みが何も語っていなければ、せっかくの贈り物の魅力が際立ちません。ギフトで人気のブランドは、そのブランドの包み紙やペーパーバッグを見ただけで、高揚感が立ちのぼり、どんな物が届けられたのか期待感に胸が膨らむもの。脇役である包みには、主役を引き立てながらも、箱を開けるドキドキ感を誘う役割があるのです。そこで、最後に包みのモノ語りをお届けします。

室町時代から続く包みの礼法折形に言祝ぎの気持ちを込めて
包みにこだわるといっても、豪華な箱に収めたり、過剰なラッピングをするのはスマートな大人のスタイルとはいえません。そこで樺澤さんから提案されたのが、引き算の美学に満ちた折形です。折形は、清らかな和紙で贈り物を包み、大切な人へと差し上げる作法です。その歴史を紐解くと、武家の礼法のひとつで、室町時代の足利義満の頃に制定されたといわれています。伊勢家、小笠原家、今川家の三家が創案し、大名や旗本への指導なども行っていたようです。それまでの公家社会では、贈り物は主に絹などで包んでいましたが、新興集団である武家は、それに対して紙を使うようになりました。その理由は、室町時代に全国で和紙が量産されるようになり、質素でありながら折り目正しい武家の行動美学と和紙が合致したと考えられています。

折形には真・行・草の3段階の格があります。今回は、樺澤さんの提案によって、白薩摩を「行」、竹茶筒を「草」の包みとすることになりました。その理由を伺うと、「行の箱包みは折襞が2枚できる包みのこと。気品のある白薩摩の茶器と貴重な〈下堂薗贈呈茶〉茶葉のことを考えると、最も高い折襞が3枚できる真の包みにしたかったというのが本心です。ただ、今回は折襞の中央に“におい”という赤い和紙をはさみ、凛とした心地よい緊張感のなかに、ほんのりと優しい色香を演出したかったのです。そのためには、「行」の折形がベストなバランスでした」と樺澤さん。行の折形に合わせて、水引は白一色の5本引きをチョイス。水引結びは、「結婚は1度きりの大切なご縁」という意味合いを込めて、お目出度い“結びきり”となりました。シンプルな顔立ちのなかにも、折形には贈り手の大切な気持ちが込められているのです。


指先に伝わる温かみ・・・MADE in 鹿児島の蒲生和紙
贈り物を差し上げるときに、何かに包むということは、誰もまだ触っていないということを示すだけでなく、贈り物を浄化させるという意味もあるそうです。物に心が託され、心のやりとりをするという一面も贈り物にはあります。ことに和紙で包むという行為は、穢れのない心の表れでもありました。MADE in 鹿児島の和紙を探し求めた末に、専務が出会った“縁”は、蒲生和紙工房の小倉正裕さんでした。


蒲生和紙は、1647年に島津藩の士族の副業として推奨されて以来、鹿児島県姶良郡蒲生町に今も伝わる昔ながらの手漉き和紙です。 蒲生町指定の無形民族文化財の技術保持者であった故・野村正二さんを親戚にもつ小倉さんが取り組む現代の和紙作りは、伝統に裏付けられながらも常に新たな可能性や価値観を模索。 ただし、製法そのものは昔ながらの工程を真摯に守り抜いています。山里に自生する梶の木の皮を採取して、皮煮(かわに)、あく抜き、晒漂白、きず摘み、叩解(こうかい)、紙漉き、乾燥に至るまでの工程はすべて手作業。昔ながらの伝統的な製法を用い、原料のもつ美しさを失わない素朴な風合いを、湧き出ずる清水で一枚一枚丁寧に漉き上げています。

最初に仕上がった和紙は、やや厚めの風格の漂うタイプでした。試しに行の折形で包みを施してみると、「行」の格と和紙の格のバランスがとれず、もう少し薄めに漉いていただくことに。完成した蒲生和紙は、野趣溢れるなかにも優美で温かみに満ちており、長い歳月をかけ思いを込めて育んできた下堂園のお茶へのこだわりと優しく響きあうような出来栄えとなりました。
商品一覧
下堂薗贈呈茶「茶壺宝づくし」
下堂薗贈呈茶「茶壺宝づくし」
16,800円(税込)
愛らしくも品格が薫る、宝尽くしの柄を描いた茶壷。蓋の内側にはお茶を入れる際の目安となる目盛りを入れるなど、使い心地にも配慮しました。
下堂薗贈呈茶「八角竹茶筒」
下堂薗贈呈茶「八角竹茶筒」
6,800円(税込)
縁起のよい八角形を取り入れた、端正な顔立ちの竹筒。どんな暮らしのスタイルにも溶け込みつつ存在感も発揮する、シンプルなデザインを目指しました。